四国八十八ヶ所霊場の中間に位置する第44番札所「大宝寺」の魅力を存分に伝える記事の構成案を提案します。
参道を行く前から霊気が漂う。それは大宝寺の守り神ともいうべき、樹齢約千年の大杉からふわりと感じられる畏れ。その巨体に圧倒されながらも、長い時を経てここを見守り続けてきた杉の存在に、心が穏やかに導かれる。
立派な木造の仁王門を潜ると、そこにはかつて巡礼者が旅の安全を願って奉納した、巨大なわらじ。大宝寺には古くから伝わる由緒あるエピソードがいくつも残されており、それらを辿りながら境内を歩くと、時が止まったように思えてくる。
大宝寺は聖僧によって開かれ、後に弘法大師が訪れて真言宗に改宗するなど、仏教の歴史に深く関わってきた。その伝統と格式の高さが、本堂に向かう参道の厳かな雰囲気から感じ取れる。
標高490mの高原に建つ大宝寺の境内は、まるで時が止まったかのような森に包まれている。老樹の間を抜けると、そこには仏教の教えに出会う場所としてふさわしい、穏やかで神聖な空気が満ちている。
四国霊場の中間に位置するこの地を訪れれば、お寺の由緒や伝統から様々なことを学び、古刹ならではの神々しさに触れられるだろう。巡礼の道中にある一息の休憩所として、あるいは霊峰の雰囲気に浸る聖地として、大宝寺はひとときの静謐を心に残してくれるにちがいない。