赤目口駅は、名張市の田園風景に抱かれた小さな無人駅です。しかし、この地に足を踏み入れると、豊かな自然とロマンティックな歴史の世界が待っています。
赤目口駅から歩いて10分ほどで、三重県を代表する滝「赤目四十八滝」に到着します。名前の通り48もの滝が連なるこの景勝地は、長良川の源流部に広がる岩場の上に形作られています。木々に覆われた深い渓谷を流れ落ちる滝の水しぶきを浴びながら、まるで別世界を体感できそうです。
赤目四十八滝から歩いて15分ほど進むと、オオサンショウウオの生息地「祖母谷」があります。池沼に点在する岩々の間を、この希少な生物が静かに泳ぎ回る様は、まさに原風景の世界そのもの。川遊びができる場所もあり、子供連れでも十分に楽しめます。
さらにこの地を歩いて行くと、柏原城跡に出くわします。天守閣は残っていませんが、石垣が残る美しい城跡は、戦国時代の緊張と熱気を物語っています。城跡から見渡す山並みの眺めは格別で、当時の武将たちが目にしていた景色を想像するのは、さほど難しくありません。
赤目口駅を起点に、滝、渓谷、城跡と回れば、自然と歴史に触れる素晴らしい散策コースが描けます。都会の喧騒を離れ、緑に包まれた静かな空間でゆっくりと過ごす。そんな贅沢な時間が、ここにはあります。
観光シーズンを避けて訪れれば、ほとんど人気に遭うこともありません。大自然に身を任せ、五感を解き放ちましょう。この地域でしか味わえない、極上の癒しが心身を解きほぐしてくれるはずです。
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