柳川城跡は、福岡県柳川市の中心部に位置する歴史的な遺跡です。戦国時代末期に蒲池氏によって築かれ、その後、名将・立花宗茂の居城となった由緒ある城跡です。現在は学校の敷地となっているため、完全な形では残っていませんが、堀や水路など、当時の面影を今に伝える要素が随所に残されています。
柳川城の最大の特徴は、城を取り囲む堀と水路です。かつては海にも面していたこの城は、水運を利用した防御システムを持っていました。現在も町中に張り巡らされた水路は、柳川の「水の都」としての魅力を存分に感じさせてくれます。堀川下りの観光船から眺める城下町の風景は、まさに柳川の象徴と言えるでしょう。
城跡の中で特に注目したいのは、天守台跡です。ここに立つと、かつての城の威容を想像することができます。また、一部残されている石垣も見どころの一つです。花崗岩を使用した石垣は、地域の地質を反映した興味深い構造となっています。
城跡見学の後は、柳川名物のうなぎのせいろ蒸しを味わってみてはいかがでしょうか。城下町の風情ある町並みを散策しながら、地元の味を堪能するのも旅の醍醐味です。
最寄り駅のJR柳川駅から徒歩で約15分です。市内には観光用の巡回バスもあり、便利に利用できます。
柳川城跡は、その全容を目にすることはできませんが、周囲の水路や町並みと合わせて楽しむことで、かつての城下町の雰囲気を十分に味わうことができます。歴史好きの方はもちろん、のんびりと風情ある町歩きを楽しみたい方にもおすすめの観光スポットです。水の都・柳川の魅力を存分に感じられる、心に残る旅をお楽しみください。