名古屋の街なかに佇む、老舗珈琲問屋直営の "イトウ珈琲喫茶室"。この小さな喫茶店には、創業者の思いと名門の伝統が息づいています。
1915年、イトウ珈琲の創業者は、東南アジアから最高級のコーヒー豆を直輸入することに賭けました。大正ロマンあふれる喫茶文化の黎明期、本物の味にこだわる姿勢が高く評価され、イトウ珈琲は名門珈琲問屋へと成長を遂げました。
店内に足を踏み入れると、コーヒー豆の香ばしい香りが心地よく漂います。ここでは、問屋直送の新鮮な豆を使った本格的なコーヒーを堪能できます。コクのある苦味と上品な酸味のバランスが絶妙です。人気の"プチやま"シリーズは、しっとりとしたバターの風味と相性抜群。お店の人気メニューを味わいつくすのも楽しみの一つです。
店内の照明や家具には、懐かしさを感じさせるヴィンテージ調のデザインが施されています。高い天井から吊り下げられたモビールは、落ち着いた空間に無垢の雰囲気を醸し出します。しかし、何より印象的なのは、愛想良く丁寧な店主のおもてなし。一人ひとりに向き合う気持ちが、心地よい時間を過ごせる理由なのかもしれません。
喫茶室を後にする頃、心がほっこりと温まっているはずです。イトウ珈琲喫茶室は、名門の歴史と気品に満ちたおもてなしの心が息づく、まさに喫茶文化の真髄を体現する空間です。