国道から少し入った静かな参道を進むと、広々とした境内が現れます。杉の大木が立ち並び、木々の間から射し込む光が神々しい雰囲気を醸し出しています。歩を進めるにつれ、時が止まったかのような圧倒的な静けさに包まれていきます。
雷公神社の由緒は古文書「大野土佐日記」にのみ記されており、北海道最古の神社と言われています。戦国時代に武田信広が加茂の二社を一社に再建し、その名が付いたと伝えられています。境内に佇めば、長い年月を経てきた神話の世界に思いを馳せることができるでしょう。
例祭日には松前神楽が奉納されるなど、地域に根付いた神事が行われています。参拝者の手が合わさる中、鈴の清らかな音色が響きわたります。「姥杉神社」のお守りは心地よい音色を運んでくれると言われており、静寂の中で祈りの気持ちを新たにできる場所です。
歴史を感じさせる荘厳な雰囲気と、祈りの心が息づく神聖な空間。雷公神社は北の地に伝わる神話に思いを馳せながら、心静かに過ごせる場所です。