新潟県西蒲原郡弥彦村に鎮座する彌彦神社は、創建2,400年以上の歴史を誇る越後国一宮です。延喜式神名帳にも名を連ねる名神大社として、古くから地域の人々に「おやひこさま」と親しまれてきました。
御祭神は天香山命(あめのかごやまのみこと)。天照大御神の曾孫とされ、越後の国の開拓に尽力した神として崇められています。
参拝の際は一般的な二礼二拍手一礼ではなく、二礼四拍手一礼という独特の作法で行います。これは出雲大社や宇佐神宮と同様の作法であり、彌彦神社の格式の高さを物語っています。
広大な境内には、長い参道や立派な社殿が並び、訪れる人を圧倒します。参道を横切る御手洗川のせせらぎは、神聖な空間に清々しさを添えています。
また、境内では鶏や鹿が飼われており、神使としての役割を果たしているのかもしれません。奉納された盆栽の数々も見事で、信仰の厚さを感じさせます。
彌彦神社は新潟県最大のパワースポットとして知られています。御祭神の天香山命は、話し合いによって村や国を統一したという言い伝えがあり、知恵を授かる御利益があるとされています。
彌彦神社周辺には、弥彦公園や温泉街、ロープウェイなど、魅力的な観光スポットが点在しています。神社参拝と合わせて、のんびりと弥彦村の風情を楽しむのもおすすめです。
無料駐車場が完備されていますが、休日や初詣シーズンは混雑が予想されます。お正月三が日には25万人もの参拝客が訪れるそうです。
参拝の際は、独特の参拝作法を心がけ、神聖な場所にふさわしい態度で臨みましょう。また、御朱印の受付は社務所で行っています。
悠久の歴史と神秘的な雰囲気に包まれた彌彦神社。越後の地に深く根付いた信仰の証を、ぜひ自分の目で確かめてみてください。