周防大島の南岸に佇む西長寺は、島の歴史と文化が凝縮された神秘的なスポットです。真言宗御室派の寺院として知られるこの場所は、訪れる人々を穏やかな雰囲気で包み込みます。
西長寺の最大の見どころは、国指定重要文化財である「日見の大仏」です。檜材で作られたこの座像は、山口県下最大級の仏像として知られています。土日には特別に開帳されるので、じっくりと拝観することができます。
大仏だけでなく、西長寺の境内には驚くほど多くの石像が並んでいます。島内八十八ヶ所の石仏、十二支、弁財天、観音様、さらにはアニメキャラクターまで!この独特な光景は、訪れる人々を楽しませ、心を和ませてくれます。
西長寺には興味深い伝説があります。大仏堂内の薬師如来像は、実際に海から流れ着いたものだといいます。このような不思議な縁起を持つ仏像が、西長寺の神秘性をさらに高めています。
最近オープンした「マンダラ仏遊館【美っKU・RIミュージアム】」では、ジョアン・ミロの版画アートや世界のブッダ、仏絵説法などが展示されています。古くからの伝統と現代アートが融合した、新しい西長寺の魅力をぜひ体験してください。
西長寺は、静かな祈りの場所であると同時に、驚きと発見に満ちた観光スポットです。周防大島を訪れた際は、ぜひこの隠れた宝石のような寺院で、心静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。