熊野本宮大社の参道を歩くと、神聖な雰囲気に包まれた一軒の茶房が目に飛び込んできます。茶房珍重庵本宮店は、参拝客の心と体を癒す憩いの場として長年愛されてきました。
珍重庵の看板メニューといえば、「もうで蕎麦」。温かい蕎麦に大根の千切りと梅干しが添えられた、一見シンプルな一品です。しかし、その味わいは驚くほど奥深いものがあります。
夏には、涼を求める参拝客に人気の「くず餅氷」を提供。抹茶の蜜をかけたかき氷に、もっちりとした食感の葛餅が埋め込まれています。和の素材を生かした、見た目にも美しい逸品です。
地元の郷土料理「めはり寿司」も見逃せません。高菜の葉で包まれたカツオ飯のおにぎりは、素朴ながら深い旨味が特徴です。熊野の自然の恵みを一口で味わえる一品といえるでしょう。
茶房珍重庵は、熊野詣での疲れを癒し、地元の味を堪能できる貴重なスポット。参拝の余韻に浸りながら、ゆっくりと食事を楽しむのもまた、熊野詣での醍醐味かもしれません。
注意: 営業時間は日によって変動する可能性があるので、事前の確認をおすすめします。