日吉ダムの建設により一度は姿を消した集落の文化財が、ここ日吉町郷土資料館に甦っています。博物館の中庭には、湖底から移築された茅葺き屋根の古民家が2棟佇み、訪れる人々に往時の庶民生活を偲ばせてくれます。
移築された古民家は自由に入ることができ、縁側で日向ぼっこをしたり、畳の上で寝転んだりと、ゆったりとした時間が流れています。周りには薪や農作物、果樹や花々が息づく風景が広がり、まるで旧家の庭園を訪れたかのような情緒に浸ることができます。
古民家を中心とした街並みの雰囲気は、時代劇映画やドラマのロケ地としても重宝されています。博物館では伝統文化の保存にも力を入れており、ビデオライブラリーの充実にも努めているとか。歴史や文化に思いを馳せながら、ひとときの散策を楽しんではいかがでしょうか。