淡路島の緑に包まれた静謐な場所に佇む、由緒正しき河上神社 天満宮。ここは菅原道真公が下向の際に立ち寄ったという伝承がある、淡路島で唯一の天満宮です。境内には格調高い雰囲気が漂い、古社ならではの落ち着きを感じさせてくれます。
参道を進むと、自然石に堂々と彫り込まれた「河上神社」「天満宮」の社号碑が目に入ります。その貫禄たっぷりの存在感は、訪れる者に畏敬の念を抱かせずにはおきません。
鳥居をくぐり境内に入ると、中央に鎮座する御神木の「イブキ」が目を惹きます。樹齢を感じさせる幹が社殿に向かって傾いでいますが、その存在感は圧倒的です。周囲は広く開放的で、天満宮に欠かせない御神牛も2体佇んでいます。
さらに奥を進めば、御旅所と八幡神社が控えています。御旅所の注連柱を繋ぐ縄が切れていたりと、ここには何やら神秘的な気配が漂っているかのようです。敷地内に点在する小さな神社や祠も、自然に溶け込んだ趣があります。
境内で元気に走り回る子供達の姿に、これぞ本来の神社の姿だと感じずにはいられません。神聖な場でありながら、さりげないユーモアが感じられる点も、この神社の良さなのかもしれません。