#日本の秘境に残る鉄道の夢
鉄路をゆく青森の旅情が呼び覚まされる、鉄道ロマンあふれる場所があります。かつて縦貫線を走った南部縦貫鉄道の終着駅「七戸駅跡」では、富士重工の名車レールバスを始め、当時の車両や設備が今も残されています。
##レトロな空気に包まれた時空の駅舎
七戸町の静かな田園地帯に佇む七戸駅跡。レンガ造りの駅舎に汽車の時代が偲ばれます。開業から65年の時を経て、2003年に惜しまれつつ最終運転を終えました。しかし、地元有志の熱意によって動態保存が実現し、懐かしい面影を色濃く残しています。
##南部の伝説の列車が蘇る
車庫に眠るのは、縦貫線の顔ともいえる愛されたレールバス。往年の赤と黒の塗装に、土臭さとスピード感が漂っています。ディーゼルエンジンの心臓音に酔いしれながら、視線の行く先の路線をゆっくりと走る姿を思い描けば、青森の豊かな風土が眼に浮かぶことでしょう。
##鉄道ファン垂涎の名車の数々
車庫には、富士重工の最新鋭車両から古びた機関車まで、さまざまな名車が所狭しと並んでいます。地元ボランティアの方が熱心に説明してくださるので、知識を深めることができます。グッズ販売コーナーもあり、お気に入りの品をゲットできるかもしれません。
##鉄路の夢に酔いしれる
毎年5月5日の子供の日には、構内を走行するイベントが開催されています。レアな機会なので、ディーゼル音に酔いしれたい方は要チェックです。遠方からでも訪れる価値は十分にあり、日本の鉄道ロマンを体感できるスポットです。青森への旅の醍醐味は、この駅跡からはじまるかもしれません。