放れ山古墳は、島根県出雲市の小高い山の上に建てられた島根県指定史跡の古墳です。個人所有地ながら、古代の偉人を祀る石室を残す貴重な遺産として、世界に誇れる存在となっています。
見上げる石室は壮大な存在感を放ち、一歩中に入ればまるで古代にタイムスリップしたかのような非日常的な空間が広がります。入口の前に生える二本の木が、古墳の目印となっています。
内部は崩落の危険があるため現在は入ることはできませんが、石の隙間から中を覗くことができます。懐中電灯があれば、より濃密な雰囲気を味わえるでしょう。時の重みを感じながら、古代の偉人の眠りに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
放れ山古墳は出雲市街地から車で20分ほどの場所にあります。最寄りのバス停から徒歩10分ほど山道を登る必要がありますが、静かな森の中を抜けてたどり着く古墳の存在感は、その小さな冒険を十分に値するものです。