蔵王連峰の麓に佇む温泉街、蔵王温泉。都会の喧騒から離れたこの地には、昔ながらの風情を色濃く残す宿がひっそりと構えています。その名も「いとや」。通りがかりの人には決して気づかれない、隠れ家のような佇まいが醸し出す味わい深い雰囲気に、一歩足を踏み入れるとたちまち魅了されることでしょう。
いとやは、江戸時代から続く老舗の宿。しかし、玄関を潜ると、そこには極上の現代的な贅を凝らした空間が広がっています。創業当時の佇まいを残す純和風の客室に、クラシックレコードを熱心にコレクションしてきたオーナーの趣向を象徴する高級オーディオ機器。見る者すべてをうっとりと魅了する、時空を超越した美意識の世界です。
蔵王連峰に抱かれたいとやの湯めぐりは、格別の趣きがあります。檜造りの内湯から、岩窟を想わせる外湯まで、それぞれに異なる表情を湛えた温泉が心身を癒やします。そして、時折聞こえる渓流の音がひとときの湯浴みを極上の体験へと高めてくれるでしょう。
いとやの料理は、山形の豊かな食材をふんだんに使った絶品の味わい。地元で採れた季節の山菜を使った前菜から、新鮮な蔵王牛を使った鍋料理まで、ひとつひとつの品が丁寧に作られたこだわりの逸品です。そして、朝食にはかつて「雪の下にしか生えない」と言われた高級きのこ「雪吊り」がふんだんに使われています。
極上の宿へ訪れるごとに、新たな発見と体験が待っていること請け合いです。ここいとやでしか味わえない、体験できない極上の時間を過ごしてみませんか。