大分県東国東郡姫島村の東大海地区にある「アサギマダラ秋の休息地」は、名前の通り秋になると数多くのアサギマダラが集まる場所です。太平洋を渡って北海道から沖縄まで旅する彼らが、ここで一時の休息を取ります。草むらや木々の間を舞う100匹を超える蝶の大群は、まるで夢の世界のような光景を醸し出します。
この場所の最大の魅力は、蝶たちに間近で出会えることです。人なれしているアサギマダラは人の接近を恐れず、のんびりと翼を広げたり花の蜜を吸ったりしています。静かに歩を進めれば、蝶の生態を肌で感じられるでしょう。中にはマーキングされた個体もいて、台湾まで渡った蝶もいるそうです。
藤袴の花が咲き乱れる丘陵地帯を散策しながら、蝶との出会いを心に刻むひと時。5月と10月がピークシーズンですが、時期によっては乱舞する蝶の姿に出会えるかもしれません。アクセスは少し大変ですが、この世界に誘われた人々の笑顔が、訪れる価値を物語っています。
蝶への気配りが欠かせません。大きな音を立てたり蝶に突進したりすると、彼らは逃げ去ってしまうかもしれません。静かに、そっと近づき、ゆったりとした時間を過ごしましょう。大自然の恵みに感謝し、大切に見守る心を忘れずに。
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