東京・中野は"ラーメン激戦区"として知られる人気エリア。そんな白熱の地に令和4年10月、新星が誕生した。「中華そば 仙道」である。新宿「中華そば流川」の姉妹店として、牛骨と数種の貝から絞り出した旨味豊かな"牛貝清湯"を武器に、熱いファンを次々と獲得している。
店内に足を踏み入れると、清潔で明るい雰囲気が広がる。カウンターとボックス席があり、女性一人でも入りやすい造りだ。券売機で注文を済ませ、提供されるのを待つと、やがて芳醇な香りが鼻孔を満たす。
一口啜れば、まず牛骨の深い味わいが広がり、次に貝出汁の繊細な旨味が重なってくる。スープに合わせた中細ストレートの自家製麺との絶妙なハーモニーに、思わず感嘆の声が漏れる。
仙道の看板メニューは「醤油そば」と「塩そば」。前者は濃口醤油の効いた力強い味わい、後者は繊細ながらしっかりとした味の塩ラーメンだ。どちらにも自家製の香味油やスープから抽出した牛鶏油が加えられ、ツヤとコクたっぷり。
付け合わせのキノコトリュフペーストを加えると、一際風味が増す。提供時には二種のチャーシューが乗り、メンマ、ネギ、味玉など具材も惜しみない。最後の一口まで飽きることなく味わえるのが魅力だ。
メインの清湯ラーメン以外にも、日本人好みのつけ麺スタイルが用意されている。角刃の太麺にとろみのあるスープがからむ絶品の一杯で、ラーメンとは違う魚介の甘味とコクを堪能できる。
中野南口から徒歩6分の好アクセス。牛骨と貝の芳醇な旨味に酔いしれたくば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。