京都の小さな街、千代川町。大自然に恵まれた景勝地の一角に、ネパール料理のお店が佇んでいます。店名は「タージマハルエベレスト 亀岡店」。観光地らしからぬこの場所にネパール料理店があるなんて、不思議な雰囲気がただよっています。
店内に一歩足を踏み入れると、森の中にいるような錯覚に陥ります。天井から吊るされたナチュラルな照明が木々の間から射し込む光を演出し、落ち着いた佇まいの内装が山小屋を連想させてくれます。職人の手により丁寧に作られた木製の家具や小物が、温かみのある雰囲気を醸し出しています。
シェフはネパール人。本場の味を再現するため、スパイスや調味料はネパール直輸入のものを使用しているそうです。バターチキンカレーやタンドリーチキンなどの人気メニューは、香り高く芳醇な味わいが特徴。その一方で、日本人の口に合うよう少し味を調整しているとか。異国情緒漂うメニューの数々に、舌が躍ります。
ナンもまた見逃せません。こんがりと焼き上がったナンは、外はカリッと中はふわふわの食感。小麦の風味とバターの香ばしさがたまりません。そしてとろ~り濃厚なカレーを一緒に頂くと、絶妙な組み合わせのハーモニーが口の中で奏でられます。一口ごとにさまざまな感動が広がります。
混雑する京都の街から離れたこの地で、日常から解き放たれた非日常感を味わえるのも魅力のひとつです。自然に包まれながら味わう逸品料理と、ゆったりとした雰囲気は、贅沢な時間を過ごせる隠れ家的存在。観光の合間に立ち寄れば、旅の新たな思い出が生まれそうです。