ここでは北九州市門司区にある「出光美術館」を取り上げ、その魅力を伝える観光記事を書きます。
北九州の門司港に位置する出光美術館は、一見地味な外観からは想像もつかない、豊かな芸術の世界が広がっています。この美術館は、石油会社の創業者である出光佐三氏が収集した美術品と、同氏の経営哲学が融合した、とてもユニークな美術館なのです。
入館すると、まず目を引くのが優品陶磁の数々。中国の伝世名品や国宝級の焼き物に、思わず見とれてしまいます。琳派の巨匠た作品や、応挙の虎図などの京都画壇の傑作にも出合えます。まるで時空を超えた芸術の旅を体験できそうです。
一方、館内を進むと、出光佐三氏の生涯や理念を紹介するコーナーも。「経営者は従業員一人ひとり」という、時代に先駆けた発想に感銘を受けずにはいられません。名言の数々に触れながら、人生や仕事の在り方を見つめ直すきっかけになるはずです。
東京からはかなり遠い門司ですが、新幹線で最寄りの小倉駅から電車で30分ほど。最寄りの宿泊施設は門司港レトロ地区にあり、レトロな街並みを眺めながらの宿泊も楽しめます。
出光美術館では、古今東西の名品美術に触れながら、時代を超えた経営哲学にも出会えます。芸術を愛でる喜びと、人生を見つめ直す機会が一度に得られる、大人の旅の醍醐味がここにあります。