糸井神社は、延喜式内社として延喜5年(927年)の延喜式神名帳にも名を連ねる由緒ある神社です。境内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが紅く彩られた美しい鳥居。奈良県内でも珍しい赤い鳥居が、訪れる人々を神聖な空間へと誘います。
本殿は江戸時代に春日大社から移築されたもので、祭神は豊鍬入姫命をお祀りしています。拝殿内には豊富な絵画が飾られており、その美しさに魅了されることでしょう。境内には春日神社など4社が同じ敷地内に祀られています。
毎年10月の第4週目の土日には、結崎の5つの町内会が当番制で執り行う秋祭が行われます。奈良らしい古風な祭礼の趣が残り、大和祭礼の中でも注目される風物詩です。境内の森では白鷺の大群が住み着き、神聖な雰囲気を盛り上げています。
糸井神社へは車でのアクセスが便利です。鳥居を入ってすぐ右手に3台程度の駐車スペースがあります。歴史ロマンあふれる神社を、ゆっくりとお参りいただけますよ。