酒折駅は山梨県甲府市にあるささやかな駅です。しかし、その役割は大きく、山梨学院大学やかつての戦国武将ゆかりの地との懸け橋となっています。
酒折駅の最大の顔は、隣接する山梨学院大学の最寄り駅であることです。大学生の行き交う姿が活気を生み出しています。南口の駐輪場は常に自転車であふれかえり、駅近くにはカフェやコンビニも点在しています。
一方、北口の落ち着いた街並みは、甲斐の小山田氏ゆかりの地へと通じています。甲斐善光寺に小山田信茂の墓があり、徒歩圏内にも酒折宮神社や安田義定の史跡が点在しています。歴史を感じさせる風情が残る場所でもあるのです。
老朽化した外観とは裏腹に、リノベーション工事が進められており新しい風が吹き込まれつつあります。甲府駅からのアクセスも良く、空き時間にタクシーで周辺の観光地を訪れるのも手軽です。
酒折駅は小さいながらも、大学と歴史の魅力を併せ持つ個性的な場所です。見た目に惑わされずに、その内側に秘められた多彩な魅力に気づくことができます。