創業から100年以上の歴史を誇る蓼科・親湯温泉の老舗旅館。かつては文人や歌人が多く集う文化の殿堂でした。現在は、ラウンジに並ぶ3万冊の蔵書と落ち着いた雰囲気で、大人が寛げる隠れ家的存在となっています。
大正ロマンあふれるラウンジは、アンティーク調の照明や装飾が施された書架に囲まれ、まるでタイムスリップしたかのような非日常の世界が広がります。伊万里焼のカップで味わうコーヒーは、至高の時間を過ごせるひとときです。
夕食は個室で味わえる和洋折衷のコース料理。長野県の地場産品を用いた季節感あふれる料理は、見た目も彩りも素晴らしい。ご飯の選択肢にスープカレーやだし茶漬けなど、県内の名物料理も用意されている点も魅力です。
温泉は川沿いに面しており、せせらぎの音を聞きながら体の芯から温まれます。貸切風呂も完備されているので、ゆっくりと湯浴みを満喫できます。夜は女性専用の野天風呂も開放されるなど、くつろぎのバリエーションに富んでいます。
蔵書の多さや調度品の品格など、大人の雰囲気漂う一方で、館内にはほんの少し"いたずら心"を感じさせるようなユーモアの素振りも。気品と遊び心を兼ね備えた空間は、リピーターに愛される秘密なのかもしれません。