長野県の山々に抱かれた小さな村、木島平。そこには鬼の首塚という珍しい名所があります。この地に伝わる不思議な力に満ちた物語をご紹介しましょう。
鬼の首塚は、その名の通り鬼の首がこの地に埋められているという言い伝えがあります。遥か昔、修験者が山中で鬼と戦い、その首を斬り落とした。しかしその鬼の怨念が強く、災いが続いたため、この地に埋めて供養したのだと言われています。
供養塔の周りには、不思議な石塔がいくつも立ち並んでいます。これらは子を望む人々が手を合わせて祈りを捧げる場所なのです。中には杖を手に持つ 子安観音像もあり、幻のように目にすることができます。
塚の奥に進むと、太古の大杉が佇んでいます。直径は3メートルを超え、枝々に宿るユニークな形態は、まるで自然の神々の姿のよう。木島平の人々はこの樹を大切に守り続けてきました。
普段は静かな佇まいの鬼の首塚。しかし、この場所には不思議な霊力が宿り、人々を癒してきたのです。ぜひ足を運び、その神秘的な雰囲気に触れてみてはいかがでしょうか。
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