多彩な功績を残した偉人の生涯に迫る

後藤新平は、医師、政治家、実業家と多岐にわたる分野で活躍した人物です。その記念館では、この傑出した人物の豊かな生涯を垣間見ることができます。

小さな町から世界へ羽ばたいた男

奥州市に生まれた後藤新平は、24歳で医学校長に就任するなど、若くして研究者としての才能を開花させました。しかし、その活躍は医療の分野にとどまらず、台湾総督府民政長官や満鉄総裁など、さまざまな要職を歴任しています。

東京市の父として懸命に働いた

関東大震災の復興に尽力した東京市長時代の功績は特筆すべきものです。寝る間も惜しんで市民のために働き続けた姿は、今なお多くの人々に語り継がれています。

時代を先取りした郵便改革

展示にあるように、後藤新平は郵便ポストの色を従来の黒から赤に変更するなど、現代的な発想で制度改革を行いました。この逸話からも、彼の革新的な考え方がうかがえます。

一人一人の人生を重んじた教え

晩年の格言「金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。」には、人々の人生を大切にする姿勢が表れています。たくさんの人材を育てた偉人の真摯な生き方が伝わってきます。

入場料わずか200円で、こうした多彩な業績を知ることができる後藤新平記念館は、歴史に興味のある方はもちろん、奥州市を訪れる際には立ち寄る価値があるスポットといえるでしょう。