世田谷区は、江戸時代から続く豊かな歴史と文化が色濃く残る地域です。その中心にあるのが、「世田谷区立郷土資料館」です。この博物館では、世田谷の原風景を今に伝える数々の資料が展示されています。
資料館の敷地内には、かつて世田谷を治めた代官の屋敷が残されています。屋敷の一角に立つ高さ20メートルを超える巨木のタブノキやクスノキは、世田谷の自然と人々の暮らしぶりを物語る生き証人のようです。
館内には、世田谷に伝わる民具や考古資料が多数展示されています。江戸時代の農具や生活用品から、弥生時代の土器に至るまで、世田谷の歴史に思いを馳せさせられます。さらに、江戸の文化である茶道具や能面といった品々にも出合えるでしょう。
資料館には映像ライブラリーもあり、世田谷の風物詩を映像で体験できます。「玉電」と呼ばれた路面電車の行く田園風景や、縁日「ボロ市」の賑わいなど、映像を通して世田谷の情緒を味わえるに違いありません。
世田谷区立郷土資料館は、無料で入館できる身近な魅力的な施設です。子供連れでも楽しめますし、一人で静かに巡るのもよいでしょう。江戸の面影が色濃く残る世田谷ならではの魅力に出合える場所といえるでしょう。
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