京都市右京区にある本覚寺は、平安時代から続く臨済宗の寺院です。国宝に指定されている枯山水庭園が、この寺を訪れる最大の魅力となっています。
本覚寺の枯山水庭園は、日本で最古のものと評されています。池に組まれた岩組みと真砂の景色は、まるで禅の境地を表現したかのようです。岩によって表された「山」「渓流」、そして広がる白砂は「大海」を象徴しているとか。見る者の心に静けさを運んでくれます。
本堂内にある天狗閣には、優れた障壁画が残されています。近衛天皇をはじめとする著名人が描かれた作品は、見る者を中世の世界に誘います。ユーモアを感じさせる天狗の姿にも注目です。
秋の紅葉が本覚寺の風情を一層引き立てます。夜間特別拝観も行われ、幻想的な雰囲気に包まれるでしょう。静寂の中で味わうお抹茶も格別です。京都の中心部に位置する利点も魅力の一つ。極楽浄土が今ここにあるかのような体験ができます。
Provided by Google