東京の住宅街に佇む梅林公園は、梅の名所として知られています。ここでは約670本の梅の木が植えられ、約100種類もの品種が楽しめます。早咲きの中国野梅は年末から開花し始め、白加賀やその他の品種と合わせると、なんと2か月以上にわたって梅の花が愛でられるのです。
梅林公園の見所の一つが、幻想的な梅の小径です。両側に立ち並ぶ梅の木から伸びる枝が花を付けると、まるで花のトンネルを歩いているかのようです。香りを楽しみながらゆっくりと歩けば、春の訪れを体感できるでしょう。
梅林公園には、趣ある茶室「梅芳館」もあります。ここでは正統派の抹茶と共に、梅大福や梅干しなど地元の名産を味わうことができます。庭に面した座席からは、梅の景色を眺めることができる贅沢な体験です。
毎年2月上旬から3月上旬にかけて「せたがや梅まつり」が開催され、露店がずらりと並びます。梅大福や梅酒など、梅を使った様々な名物グルメを楽しめるほか、ステージイベントなども行われ、大変な賑わいを見せます。
いつ訪れても違った表情を見せてくれる梅林公園。梅の開花状況をチェックしつつ、ゆったりとした時間を過ごすのがおすすめです。都会の中の小さなオアシスで、心癒される春の訪れを感じてみませんか。