京都の右京区に位置する臨川寺は、1335年に建立された由緒ある寺院です。時を経ても色あせることのない魅力に包まれた、この静謐な空間を訪れてみましょう。
臨川寺の庭園は、伊藤紫虹という日本画家によって50年ほど前に造られました。中央には通常ならば参道が設けられるところですが、自由闊達な発想から生まれた斬新なデザインとなっています。四季折々の移ろいを表情豊かに映し出す庭園は、訪れる人々を心地よい安らぎに包みます。
本堂となる開山堂は、もともと亀山殿の離宮の一部でした。現在は天龍寺の開山堂となっていますが、通常は一般公開されていません。しかし、ツアーに空きがあれば中を拝観することができ、写経体験も用意されています。開山堂の中には、額に「三会院」と書かれた足利義満の書がかけられているなど、歴史を感じさせる建造物が残されています。
臨川寺を訪れれば、嵐電での賑わいを離れ、ゆったりとした時間が流れます。庭園の端に座り、心静かに風を感じることができます。親しい人と過ごすひと時の静けさは、日々の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。
京都を代表する名所の一つである臨川寺には、歴史と静寂が息づいています。風情ある景色を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。