駒ヶ根市の東伊那地区に静かに佇む栖林寺。1615年に開山されたこの寺院は、400年以上の歴史を持つ曹洞宗の寺院です。中央アルプスの雄大な景色を背景に、静寂と自然が見事に調和した雰囲気が訪れる人々を魅了します。
境内には、樹齢400年を超える赤松と、樹齢約250年の枝垂れ桜が植えられています。特に春には、白壁越しに見える枝垂れ桜の姿が絶景です。雪を頂いた中央アルプスを背景に、ピンク色の桜が咲き誇る様子は、まさに絵画のような美しさです。
栖林寺の魅力は、視覚的な美しさだけではありません。境内では、鳥のさえずりや近くを流れる沢のせせらぎが聞こえ、訪れる人々の心を癒してくれます。自然の音に耳を傾けながら、ゆっくりと境内を散策するのもおすすめです。
境内には、江戸時代から続く「三界萬霊塔」や「寒念仏供養塔」などの石仏・石碑が点在しています。これらの石造物は、地域の人々の信仰や歴史を今に伝える貴重な文化遺産です。
中央アルプスを背景に、古い寺院と自然が織りなす風景は、多くの写真愛好家を魅了しています。特に桜の季節には、多くの人々が訪れ、絶景を撮影しようと集まります。
栖林寺へのアクセスには少し注意が必要です。JR駒ヶ根駅から車で約15分、徒歩では約1時間30分かかります。また、寺に至る道路は狭く、駐車場も約10台程度と限られているので、車で訪れる際は注意が必要です。
栖林寺は、喧騒から離れ、自然と歴史に囲まれてゆっくりと時間を過ごせる場所です。四季折々の美しさ、静寂な雰囲気、そして悠久の歴史を感じられるこの寺院は、長野県の隠れた宝石と言えるでしょう。心を落ち着かせたい時、自然の中で静かな時間を過ごしたい時に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。