宮崎県高千穂町に位置する天安河原は、日本神話の重要な舞台として知られる神聖な場所です。天照大御神が天岩戸に隠れた際、八百万の神々がこの河原に集まり会議を開いたと伝えられています。悠久の時を超えて今なお存在するこの場所には、神秘的な雰囲気が漂っています。
天岩戸神社から徒歩で約15分、岩戸川沿いの遊歩道を進むと天安河原に到着します。道中では、川のせせらぎと木々のざわめきを聞きながら、雄大な自然を堪能できます。洞窟内には鳥居が立ち、数多くの石が積み上げられた光景は圧巻です。
多くの参拝者が訪れるこの地は、強力なパワースポットとしても知られています。洞窟内で石を積み上げる行為は、願いを込める習慣として広く行われています。ただし、足場の悪い場所もあるので、安全には十分注意しましょう。
注意点として、洞窟内は比較的暗いため、写真撮影には工夫が必要です。また、夏場でも涼しい環境ですが、歩く距離がある程度あるので、体力に自信のない方は休憩を取りながら進むことをおすすめします。
天安河原を訪れた際は、近くの天岩戸神社西本宮にも立ち寄ることをおすすめします。30分に1度、天安河原伝説の解説ツアーが無料で行われており、通常は入れない場所で御神体を見ることができます。
天安河原は、日本神話の舞台として、また自然の美しさを楽しめる場所として、訪れる価値が十分にあります。高千穂峡と合わせて訪れることで、宮崎の神秘的な魅力を存分に体験できるでしょう。神話と自然が織りなす独特の雰囲気を、ぜひ自分の目で確かめてみてください。