東淀川駅は、普通電車のみが停車する小さな駅ですが、新大阪駅との近接性から、その存在は特別な意味を持っています。この駅は、かつて統合される予定でしたが、地元の反対運動により残されました。今なお、新快速が通過する際には、車窓から新大阪駅の建物が肉眼で確認できるほどの至近距離です。
都会的な雰囲気の中に佇むこの駅の駅舎は、レトロでローカル線のような古風な佇まいが魅力的です。ステンドグラスの装飾が施された趣のある建物は、間もなく高架化工事が完了し、姿を消すことになります。春には車窓から見渡せる桜並木も、この地域を代表する景観の一つとなっています。
東淀川駅を起点に、東淡路商店街へと足を延ばせば、地元に根付く個性的な店舗が立ち並んでいます。この地域に暮らす人にとって、駅は単なる通過点ではなく、日常と歴史が交差する、大切な拠点なのです。
東淀川駅は、それ自体が歴史と文化を体現している貴重な存在です。高架化工事が完了する前に、ぜひ一度レトロな駅舎の風情を堪能してみてはいかがでしょうか。この地域に息づく、静かな魅力に出会えるはずです。