盛岡市の静かな住宅街にひっそりと佇む「十六羅漢」。本来16体の羅漢像を指すこの名称は、実は5体の如来像も含めた総勢21体の石仏を表しています。
広場を取り囲むように並ぶ21体の石仏は、一見して厳かな雰囲気を漂わせています。しかし、よく見ると一つひとつの表情が違い、怒った顔や優しい顔など個性的な表情を見せています。この中には5体の如来像も含まれているのだとか。
昔は飢饉の際に亡くなった人々を供養するために建立されたそうですが、今では子どもたちの遊び場になっています。石仏に伏せて「だるまさんがころんだ」と遊ぶ姿が見られ、にぎやかな声が広場に響きわたります。羅漢たちは静かに子どもたちの遊びを見守っているかのようです。
手を合わせれば、別の羅漢にはお尻を向けてしまうというユニークな配置。普通では味わえない不思議な体験ができるかもしれません。広場の一角には奇妙な形の木も目を引き、石仏に加えて何かを見守っているようです。
静かな residential 地区に佇む「十六羅漢」は、まるで異世界への入り口のよう。子どもたちの遊び場から、不思議な石仏巡りまで、ちょっと変わった体験ができる場所です。