麻布の小高い丘に佇む白亜のカニングハムメモリアルハウス。1920年代に建てられたこの洋風建物は、東京でも指折りの美しい建築物として知られています。アメリカ人画家のカニングハムが設計したこの家は、内外ともに独自の雰囲気と芸術性に溢れています。
建物の外観は洗練された白亜色が目を引きますが、それだけではありません。曲線を多用した柔らかなフォルムと細かな装飾が、温かみと品格を醸し出しています。内部は開放的なリビングルームと吹き抜けの天井が印象的で、建築家の創造性が光ります。
カニングハムメモリアルハウスは現在、サロンコンサートの会場としても使われています。天井の高さと部屋の形状が、音響効果を高めているのです。ここでの演奏会は、まるで上流階級の邸宅で開かれているかのような優雅な雰囲気に包まれます。
建築と音楽の調和が生み出す、非日常的な体験をぜひ味わってみてください。時を超えて残る芸術の息吹が、訪れる人々を虜にしてしまうことでしょう。