奈良公園は桜の名所として知られていますが、その中にある茶山園地は隠れた桜スポットとして人気が高まっています。ここでは、奈良の固有品種である「ナラノヤエザクラ」と「ナラノココノエザクラ」の魅力的な姿を堪能できます。
茶山園地で最も目を引くのが、伊勢大輔の名句にも登場する「ナラノヤエザクラ」です。4月20日頃がベストシーズンで、蕾のピンクから白く咲き進み、やがてピンク色に移り変わる様子が見事。優雅な花姿に魅了されること間違いなしです。
4月10日頃には、ナラノヤエザクラによく似た「ナラノココノエザクラ」が咲きます。奈良八重桜と似た花を付けますが、同時に葉も芽吹くのが特徴的。知名度は低いものの、染井吉野より上品な花姿が評価されています。
茶山園地では、満開の桜とたくさんの鹿との出会いを楽しめます。鹿が桜の下を行き交う風景は、まるで日本の古き良き情景画のようです。カメラを構えずにはいられない、絵になる一コマが待っています。
奈良公園の中でも隠れた名所である茶山園地。桜と鹿に癒やされながら、優雅で品のある奈良の趣を満喫できるでしょう。春のひとときを、この茶山園地でゆったりと味わってみてはいかがでしょうか。
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