和歌山県田辺市の熊野本宮大社に、ひときわ目を引く真っ黒な郵便ポストがあります。その名も「八咫ポスト」。神社の境内に設置された、この独特な郵便ポストは、単なる投函箱以上の深い意味を持っています。
八咫ポストの漆黒の色には、重要な意味が込められています。それは熊野の神使である八咫烏の色を表現しているのです。また、本宮の大地を象徴する神聖な色でもあるとされています。
ある解説によれば、「黒は全ての色を合わせた尊い色である」とも言われています。この深遠な解釈が、ポストの神秘的な雰囲気をさらに高めています。
八咫ポストは単なる郵便ポストではありません。その形状には、深い意味が込められています。ポストが地球を背負うような形をしているのは、世界平和への願いと、かけがえのない地球の自然を守ることの大切さを表現しているのです。
熊野から世界へ向けた、静かながら力強いメッセージと言えるでしょう。
八咫ポストを利用する際、旅の思い出作りとして面白い方法があります。社務所で「熊野本宮」のスタンプを押してもらえるのです。また、ハガキとして使える八咫烏ポスト絵馬も販売されているそうです。
旅の締めくくりに、未来の自分へ向けてメッセージを送ってみるのはいかがでしょうか?きっと素敵な思い出になるはずです。
熊野本宮大社の八咫ポストは、単なる郵便ポスト以上の存在です。その深い意味と美しい姿は、訪れる人々の心に残る特別な存在となっています。世界遺産の地を訪れた際は、ぜひこの神秘的な黒いポストを探してみてください。きっと、あなたの旅に新たな魅力を加えてくれることでしょう。