愛媛県内子町に広がる「内子五十崎の桜並木」は、春になると彩りゆたかな桜のトンネルが現れる、まさに自然の芸術作品。約1kmの区間に約630本のソメイヨシノが植えられており、花が満開に咲き乱れる姿は言葉では表せない美しさです。近くを流れる小川とのコントラストも素晴らしい光景を生み出しています。
桜並木沿いには遊歩道が整備されており、ゆっくりと桜の下を散策できます。満開時期には地元の人々でにぎわい、多くの観光客も訪れます。桜の名所としてだけでなく、自然に包まれたこの場所はストレス解消にもぴったり。手作りの桜団子やお土産品の店も出店しているので、おみやげを買いながらのんびり歩けば、春の味覚も堪能できるでしょう。
内子五十崎の桜並木は、開花から満開、そして桜吹雪の時期まで、日々表情を変えていきます。早咲きの桜が一足先に咲き始め、徐々に色づいていく様子は、春の訪れを実感させてくれます。満開の頃が一番の見頃ですが、終わりに近づくと地面一面に散った桜の絨毯が広がり、またひとつの風情あふれる景色が広がります。時期によって訪れるのを変えれば、違った顔を楽しめます。
桜を愛でた後は、内子町の名物料理を味わうのがおすすめ。「内子フレッシュバーガー」は、ふわふわの焼きたてバンズにジューシーな牛肉パティがはさまれた絶品バーガー。内子町の特産である小麦や野菜が使われています。また、「斜め上のうどん」は、最寄りの温泉街「道後」のうどん文化に影響を受けた味わい深い一品です。外さない地元の人気店をめぐるのも楽しみのひとつです。
内子町には昔ながらの町並みや人情味あふれる風景が残されています。通りがかりの人に声を掛けてみれば、こぢんまりとした街ならではのほっこりエピソードを聞かせてくれるかもしれません。祭りやイベントなどがあれば、気さくに参加させてもらうのもおすすめです。桜並木を通り抜けると、そこには観光とは別の、温かい地域の日常が広がっています。