木々の緑濃く茂る里山の中に、のんびりと佇む古民家。その懐かしい風格に誘われるように、訪れる人々の心は自然と癒やされていく。そこは確かに現代とは隔絶された空間ではあるが、むしろそれが魅力なのかもしれない。
登録有形文化財に指定されているこの古民家は、江戸時代から明治、大正、昭和と時代を超えて残されてきた。木造の佇まいや室内の格子窓、格天井など、当時の建築技術が今に伝わっている。案内してくれる主人の話を聞きながら、時を重ねた建物に宿る物語に思いを馳せよう。
実際に古民家に泊まれるほか、日本家屋の修復や改修の実演を見学したり、囲炉裏を使った料理教室に参加できるなど、体験型のプログラムも用意されている。匂いや温もりを感じながら、先人の知恵に触れる時間は、きっと旅の良い想い出となるに違いない。
JR宇陀線室生口大野駅から徒歩5分の場所にあり、大阪からも電車で約1時間半とアクセス良好。日帰り旅行でも気軽に立ち寄れるのが魅力だ。古民家を拠点に、周辺の観光名所も巡ってみるのも楽しいかもしれない。
豊かな自然に包まれた時代の息吹が、あなたを心からの安らぎへと誘う。奈良の地で、かけがえのない時間を体感してみてはいかがだろうか。