水面に穏やかな波紋が広がる小さな入江。そこは万葉集にも詠われた歴史ある場所です。
この小さな入江「小船越瀬戸」は、奈良時代から海の玄関口として栄えた場所でした。九州から渡ってきた船を陸路で運び、ここから対馬海峡を渡って朝鮮半島や中国大陸へと向かっていたのです。遣唐使や遣新羅使の船もこの入り江から旅立ったと言われています。
今でも小船越瀬戸の海は、透明度が高く美しい青緑色に輝いています。岸からはイカやエビ、カモメの姿も見られる静かな景観が広がっています。奇岩に囲まれた小さな駐車場から歩いてアクセスできる手つかずの自然が残されています。
対馬の歴史の足跡が残る小船越瀬戸は、風光明媚な景観とともにゆったりとした時間が流れる場所でもあります。自然の息吹と古の面影に出会える、対馬ならではの魅力的なスポットです。
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