波除神社は、築地の守り神として知られる歴史ある神社です。江戸時代の明暦の大火後、築地の埋め立て工事中に不思議な御神体が発見されたことをきっかけに、1659年に創建されました。荒波を鎮める力があると信じられ、「波除(なみよけ)」の名が付けられました。
神社の最大の見どころは、日本一の大きさを誇る巨大な獅子頭です。高さ2.4m、幅3.3m、重さ1トンという驚異的なサイズで、訪れる人々を圧倒します。この獅子頭は中央区の指定文化財となっており、築地の歴史と文化を象徴する存在です。
波除神社は、かつての築地市場と深い関わりを持っています。境内には玉子塚や活魚塚など、市場にちなんだ供養塚が多数あります。また、牛丼チェーン「吉野家」発祥の地である築地にちなんで、吉野家の碑も建立されています。
6月に行われる「つきじ獅子祭」は、波除神社の伝統行事として有名です。巨大な獅子頭を担いで町を練り歩く様子は圧巻で、多くの観光客を魅了します。
東京メトロ日比谷線「築地駅」から徒歩約5分。築地市場跡地からも近く、観光の合間に立ち寄るのに便利です。
波除神社は、築地の歴史と文化が凝縮された魅力的なスポットです。巨大獅子頭のインパクトだけでなく、細部に宿る物語を探る楽しさもあります。築地散策の際には、ぜひ足を運んでみてください。