秩父の自然に抱かれた、新木鉱泉は、200年以上の歴史を誇る温泉旅館です。江戸時代から脈々と受け継がれた伝統と、温かな心遣いに満ちた雰囲気が魅力的です。
江戸時代、秩父には7つの温泉地があり、"秩父七湯"と呼ばれていました。この新木鉱泉は、現存する3つの温泉のひとつです。創業は1827年。門前町として巡礼者の宿場町として栄えたという歴史があります。
重厚な木造建築の佇まいは、まるで時空を超えたかのよう。吹き抜けのエントランスを抜けると、味わい深い廊下が広がります。お部屋は8畳の小さな和室ですが、剥き出しの梁や傾斜天井が趣きを醸し出しています。
温泉は内湯と小さな露天風呂があり、卵の香りがする名物の"卵水"は、あっさりとしてなめらかな肌触りが特徴です。貸し切り風呂では、趣きある石造りの大浴場で、ゆっくりと湯めぐりが楽しめます。
素朴ながらも旬の食材を活かした繊細な料理は、おばあちゃんの家庭料理を思わせる心温まる味わいです。スタッフの心地よい対応にも、あたたかな家庭的な雰囲気が漂います。都会の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間が流れる、まさに秩父の隠れ家です。