【2025年最新版】訪日旅行者マナーガイド:トラブル回避の10ポイント
2025年の大阪・関西万博開催に向けて、日本政府や各自治体は訪日旅行者向けの受け入れ環境整備を一層進めています。ですが、現地でのトラブルを未然に防ぎ、スムーズに日本の文化や施設を楽しむためには、基本的なマナーや法令をしっかり押さえておくことが重要です。ここでは、アメリカから訪れる旅行者が日本到着前にぜひ知っておきたい10のポイントを解説します。実践すれば快適かつ安心な旅が実現します。
1. Visit Japan Webの事前登録は推奨、紙の入国カードも利用可
2022年12月からオンラインで出入国審査や税関申告が行えるVisit Japan Webが提供されています。事前登録するとQRコードを活用した専用ゲート(e-Gate)を利用でき、入国審査が迅速になります。ただし、キオスク端末やスマホアプリが利用できない場合は従来の紙の出入国カード(EDカード)や携帯品申告書を使用できます。
2. JRパスの価格は2023年10月以降50,000円
7日間普通車用のJapan Rail Pass(JRパス)は、2023年10月1日から29,650円→50,000円に値上げされ、以降も同価格で提供されています。利用期間や移動距離に応じて通常切符とのコスト比較を行い、必要に応じて区間別に購入する方法も検討しましょう。
3. 大型手荷物(3辺合計160cm超)は座席予約が必要
3辺(縦+横+高さ)の合計が160cmを超える大型手荷物を持ち込む場合、新幹線や一部特急列車で「大型手荷物スペース付き座席」の事前予約が必要です。予約なしで持ち込むと追加料金1,000円が課されるほか、混雑緩和に支障をきたします。
4. 京都市の宿泊税は2026年3月から累進制に移行、最高1万円
2026年3月1日から、京都市の宿泊税は宿泊料金に応じた累進課税制に移行します。高額な宿泊プランでは1人1泊あたり最大1万円の税額となるため、旅行予算に含めて計画してください。
5. 物理カード型Suica/PASMOは安定供給中、モバイル版も充実
2023年6月~2025年3月にかけて一時的に無記名Suica/PASMOの販売が停止されていましたが、2024年9月には記名式カード、2025年3月1日から無記名カードの発売が再開され、現在は安定供給されています。スマホアプリ版SuicaやMobile PASMOも便利で、残高確認やチャージが簡単に行えます。
6. 屋内禁煙ルールを厳守
2020年4月の健康増進法改正で、飲食店やホテルロビーなど多くの屋内施設で全面禁煙が原則化されました。電子タバコも対象となり、違反すると過料(罰金)が科される場合があります。喫煙は指定喫煙室で行いましょう。
7. 公共スペースではゴミを持ち帰る
1995年の地下鉄サリン事件以降、防犯対策として公共のゴミ箱は大幅に減少しました。街の美観や治安維持の観点から、出たゴミは持ち帰り、宿泊施設など適切な場所で処理してください。
8. 交通機関内では静粛を心がける
日本の電車やバスでは通話や大声での会話はマナー違反とされます。スマホは必ずマナーモードに設定し、イヤホン使用時も音漏れに注意しましょう。乗客同士が快適に過ごせるよう配慮してください。
9. 温泉ではタトゥー対応を事前確認
多くの温泉施設ではタトゥーを理由に入浴を断られる場合があります。タトゥーカバーシールを準備するか、「タトゥー可」または「手話温泉」などタトゥー対応の施設を事前に予約すると安心です。
10. ドローン飛行規制を事前確認
総重量100g以上のドローンは航空法の対象となり、機体登録とリモートID機能の搭載が義務化されています。また、空港周辺、150m以上の上空、人口集中地区、イベント会場上空などでは許可・承認が必要です。禁止区域では重量問わず飛行禁止ですので、DIPS(ドローン情報基盤システム)や国土交通省のサイトで最新情報を確認してください。
おわりに
日本の文化やルールを理解し礼儀正しく行動することで、トラブルを防ぎ、より深い旅の体験が得られます。最新情報は必ず公式サイトでご確認のうえ、安全で思い出に残る旅をお楽しみください。