長崎県にひっそりと佇む立谷教会跡。この場所には、かつて栄えた五島のキリスト教文化の名残が息づいています。
1878年、五島列島で最初のカトリック教会として建てられた立谷教会。しかし、1987年の台風によって全壊してしまいました。それでも諦めることなく、信徒たちは祈りの場を再興させました。
現在、立谷教会跡には無原罪のマリア像が屹立しています。周りには祈りの広場が設けられ、キリシタン墓碑もあります。小さな看板が場所を教えてくれますが、細い道を進まないと見つけられません。
ここには趣のある静けさが漂っています。時折、祈りの言葉が虚空に響きわたります。ただし観光の目的だけでなく、畏敬の念を持って訪れることが大切です。
歴史に刻まれた信仰心の軌跡を、ひと際静かに体感できる場所。立谷教会跡は、長崎の文化遺産の一つとして、大切に守られています。